教育プログラム

(1)放射線工学科教育プログラム

  1. 学科名:放射線工学科
  2. 分野:工業課程
  3. 修業年限:2年制(昼間)
  4. 定員:入学定員20名 男女
  5. 取得目標資格:放射線取扱主任者(第2種・第3種)、電気工事士(第二種)
  6. 就職先:環境計測・コンサルタント会社、JA、放射線管理業務事業所、公務員ほか

1年時カリキュラム

対象
専門学校
履修時間
1年生
講座期間
週30時間×34週 週1020時間
習得技術
放射線の知識、測定技術 
項目 主な科目の概要 期間 週授業時間 年間授業時間 習得単位
学科 基礎数学 四則演算、べき乗、接頭辞、指数・対数、微分・積分 前期 3 51 3
基礎化学 原子・分子構造、周期律、同位体、化学反応式、原子質量単位(mol) 前期 3 51 3
基礎物理 力学、エネルギー、素粒子 前期 3 51 3
放射線生物 Ⅰ 放射線と水の反応、突然変異と染色体異常、細胞周期と感受性、 通年 3 102 6
放射線化学 Ⅰ 励起と電離、特性X線、オージエ電子、壊変、系列核種、天然核種、放射能 後期 3 51 3
放射線物理 Ⅰ 核反応、反応断面積、フルエンス、線減弱、半価層 後期 3 51 3
放射線概論 現在の福島の状況、問題点についての議論 通年 3 102 6
電気電子概論 電気、電磁気学の基礎一般 前期 3 51 3
情報リテラシー Ⅰ PCの操作、Office の操作 通年 3 102 6
実習 管理技術 Ⅰ 測定機器の種類、使い方、測定結果の取扱い 通年 6 204 6
測定実習 Ⅰ 環境測定、食品測定 通年 6 204 6
週 30時間 1020 48

2年時カリキュラム

対象
専門学校
履修時間
2年生
講座期間
週30時間×34週 週1020時間
習得技術
放射線の知識、測定技術、情報取扱 
項目 主な科目の概要 期間 週授業時間 年間授業時間 習得単位
学科 放射線生物 Ⅱ 直接・間接作用、単位、細胞死と生存率曲線、放射線の影響、 通年 3 102 6
放射線化学 Ⅱ 半減期、放射平衡、放射化、分離法、化学分析法 通年 3 102 6
放射線物理 Ⅱ 物資との相互作用、加速器等 通年 3 102 6
放射線概論 現在の福島の状況、問題点についての議論 通年 3 102 6
法令 放射線障害防止法 前期 3 51 3
安全管理 管理区域の運用、防護の3原則 後期 3 51 3
情報リテラシー Ⅱ 情報伝達の法則や情報の整理、情報の実証 後期 3 51 3
実習 CAD実習 平面図、立面図の書き方、ソフトウェアの操作 後期 3 51 3
管理技術 Ⅱ 測定機器の種類、使い方、測定結果の取扱い 通年 3 102 3
測定実習 Ⅱ 環境測定、食品測定 通年 6 204 6
リスクコミュニケーション リスク評価とリスク管理に関する考え方 後期 6 102 3
週 30時間 1020 48

(2)放射線測定従事者向け教育プログラム

科目名
放射線測定
指導担当者名
別記
開講時期
平成25年
対象
行政、団体等における放射線測定従事者等(放射線工学科の学生含む)
定員
10名/回
時間数
20時間
目的
専門知識が不足していると思われる放射線測定従事者に対する学習・啓蒙、フォローアップ
学習内容
  1. 放射線の基礎知識の習得
  2. 放射線測定器の種類と用途
  3. 放射線測定技術の習得
  4. 放射線の評価法とリスクコミュニケーション
開講に当って
  1. 両日とも10:00~16:00(途中1時間休憩)に実施
  2. 修了試験を実施し修了証を発行する。
  3. アンケートを実施し、プログラムをより実践で活用できるよう洗練させる。
日程(時数) 時間数 項 目 内容・準備資料等 担当
1日目(5H) 1 オリエンテーション 事業の目的、自己紹介(参加者の業務と抱えている問題も挙げてもらう)
2 原発事故による環境放射能汚染 原発事故による環境汚染 環境中の放射性物質の特性
3 放射線・放射能の基礎知識 放射能と放射線 放射線の量と単位
4 放射線と物質の相互作用
5 放射線測定装置の種類と原理
2日目(5H) 1 放射線測定における基礎知識 放射線を測定する際の注意点
2 食品モニターの精度管理
3 食品放射能測定実習 食品放射能測定の下処理
4 Ge、Nalシンチレーション検出器を用いた食品放射能測定
5 測定結果に伴うスペクトルの見方、評価法
3日目(5H) 1 放射線測定演習 測定値から放射線量の算出 預託実効線量
2 ベクレルからシーベルトへの換算 測定値の取り扱い
3 食品放射能測定実習 校正、チャンネル数、検出器のサイズ、感度と精度、測定時間
4 食品の種類による下処理
5 Ge、Nalシンチレーション検出器を用いた食品放射能測定
4日目(5H) 1 放射線被ばくとリスクコミュニケーション 放射線リスクの考え方 リスクコミュニケーションとは
2 ロールプレイング演習
3 空間放射線量の測定実習 NaI(TI)シンチレーションサーベイメータを用いた測定
4 表面汚染の測定実習 GMサーベイメータを用いた測定
5 修了試験・アンケート・修了式 筆記20問、※実地2題(記述式) 感想、課題、意見、要望等
履修上の留意点
必要に応じて、グラフ作成や計算演習を取り入れる。
放射線測定技術者人材育成支援事業