北海道電力 視察報告
概要
◆目 的 :売電契約における系統連系制約の取組及び発電施設の実態調査
◆参加者:推進協議会分科会委員8名
◆調査内容:
○太陽光発電と風力発電の導入拡大の成功事例
○系統連係の問題点と解決策
○社会教育関連施設・エネルギー環境教育への取組
◆訪問先と日程
【10月30日(木)】
10:00〜12:00 ①北海道電力本店
13:00〜14:30 ②科学であそぼ「おもしろ実験室」
15:00〜16:30 ③札幌市次世代エネルギーパークIN 円山動物園
【10月31日(金)】
10:00〜11:00 ④北海道電力伊達ソーラー発電所
11:40〜12:10 ⑤白鳥大橋風力発電
①北海道電力本店
北海道における再生可能エネルギーの導入拡大と今後の取組について
【再生可能エネルギーに関する北海道の現状】
①風力・太陽光発電導入量の推移
・風力発電の連系量は約32万kW、都道府県別で全国第2位
・太陽光発電は家庭用より大規模なものが急速に拡大
500kW以上の太陽光発電所 容量17.7万kW 111箇所
②北海道の電力系統の特徴
・系統規模は他の電力会社と比べて小容量 400万kW (東日本4,300万kW)
【北海道電力の再生可能エネルギーの導入事例】
- 課題として、気象条件によって変動する出力を調整し周波数を一定に維持することや再エネの導入による余剰電力が発生した場合の需給調整(下げしろ)をしてバランスを維持することである。
【再生可能エネルギーの連系受入に係る対応】
- 太陽光発電の設備認定容量は、最少需要(約270万kW)を上回る300万kW程度まで増加、従来通りの受付を継続している500kW未満は、80万kWまで達している。(H26.5現在)需要が低い時期を中心に電気の供給量が需要を上回り、電気の品質に影響を与える可能性がある。
- H26.10月より家庭用等自家消費を伴う10kW未満、無補償の出力抑制を許容する500kW以上の太陽光発電以外の新規系統連系および電力購入の申し込みの回答保留をしている
【再生可能エネルギーの導入見通し】
- 再エネ導入量は約230万kW、このうち太陽光と風力の導入量合計は約67万kWであり、年平均電力(約400万kW)の2割近くに相当。
【系統連系の問題の解決策として】
- 蓄電容量6万kWhレドックスフロー蓄電池の実証事業
- 送電網の整備
- 北本連系設備(青函トンネル経由)の増強30万kW